たまに特別講演みたいのが入るときがあって小さい部屋でやってるんだけど、どうもそれはここの学科の教授選考(assistant professor)に来たポスドク達みたいだ。そういう講演は一般の学生も聞きにいける。今はその時期のようで週に1,2の講演が入っている。人事選考自体が闇の中な日本と違ってオープンだと感じる。
ただし、ここで大きいのは誰でも闇雲に取っているのではなく、学科全体のコンセンサスで次にどういう経歴の科学者を取るかが既に決まっていると言うこと。たまには教授の元教え子ってのも来るようだけれど、決して優遇されてるわけではないようだし。逆にそういう人は更なるステップアップを求められる。
若手を教授、助教授の抜けた後釜として入れるってのではなくて、全体として発展する方向性を自分達で明らかにして取ろうとしているんだってこと。それに研究室の数は決まってないから採用もお金と部屋があれば取るだろう。更にこっちの研究室の肩書きは教授の名前の後にLabがつく。つまり、有機金属やら生物やらってつけない分、自分のやりたい方向に柵なくいけるってこと。この点はすごいと感じる。
日本の大学?この点ではまだまだでしょ。
でも、やはり流行のものをしている人が多いと思うのは確かだ。最近だとナノマテリアルやら金触媒なんかか。ここの大学の売りでもある。